- タイピングの遅さと発達障害は関係あるの?
- 発達障害でもタイピングをすることは可能なの?
実は、タイピングの遅さと発達障害は関係はありますが、だからと言ってタイピングが全くできなくなるわけではありません。
なぜなら、タイピングが以前よりもできなくなる障害のほとんどが脳に関係する障害であり、指の機能は多少なりとも維持できているからです。
この記事ではタイピング速度に影響をもたらす障害を1選紹介します。

この記事を読むと、タイピングに影響をもたらす障害について知ることができます。
タイピング障害のことを”失タイプ”と呼ぶ
失タイプというのはタイピング障害のことであり、書字障害を出現させる部位の損傷によって発症する可能性が高いとされています。失タイプは前頭葉または頭頂葉に多いと判明されています。
引用元:臨床症候にみる脳の変化:失書から失タイプ(dystypia)へ
失タイプの主な原因は脳梗塞
本題に入る前に脳梗塞について軽く触れておきます。脳梗塞とは脳卒中の一種であり、物が二重に見えたり、手足が麻痺したり、言葉がうまく話せないといった症状が現れます。
脳梗塞の症状を細分化すると、運動障害・言語障害・感覚障害・視覚障害の4種類があります。
以下の表では運動障害・言語障害・感覚障害・視覚障害のそれぞれの症状を細かくまとめています。

脳梗塞患者による失タイプの研究のよると、失タイプの原因は脳梗塞であると研究で判明されています。
具体的には、脳梗塞を発症による書記素バッファの障害が失タイプの原因であると考察されています。
書記素バッファは下記の通りタイピング動作と書字動作の二つの動作を担っているものを指します。

本研究では、親密音・心像性を統制し、特殊音を含まないタイピング課題を施行し、1モーラあたりに要したタイプ時間を算出し統計比較を行った。
研究の結果は以下の通りでした。
- モーラ数が増えるほど正答率が低下
- 単語のモーラ数が長くなるほど1モーラに対するタイピング速度が遅くなる

以上の結果からタイピングによる書記素バッファの障害が失タイプに影響していると考えられます。

なんだか難しいけど、書記素バッファが失タイプと深く関わっているということは理解できたぞ!
失語症で失タイプになる事例も・・・
失語症というのは上記の表で示したように脳梗塞の言語障害の1種とされています。
とある症例報告の論文では、失語症は両手のタイピング障害(失タイプ)になることがわかっています。
左前頭葉腫瘍摘出術後にタイピング障害を呈した1例を報告した。失語症は軽微でかな文字失書はなく,両手のタイピング障害と右手の軽度巧緻運動障害を認めた。
引用元:左前頭葉腫瘍摘出後にタイピング障害を呈した熟練タイピストの1例|医書.jp
このように失タイプになる主な原因は脳梗塞であるが、脳梗塞と一口に言っても運動障害・言語障害・感覚障害・視覚障害の中でどの障害が失タイプになるのかという明確な規定は判明されていません。
まとめ
タイピングと障害は関係があり、タイピングの障害のことを失タイプと言います。
失タイプになる主な原因は脳梗塞です。
失タイプは書字障害の出現される部位の損傷によって発症する可能性が高いといわれていますが、言語障害の1種である失語症でも失タイプになる事例もあるので明確な規定は判明されていません。


